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2011年7月14日木曜日

デジアナ合体、二人羽織メカ。

エッセイ 第1話

『よし、今日から撮り始めましょう。』老体に鞭打って、最後の大仕事。
思い残す事の無いように、無理せず、騙しだましでユックリと。
S1Proの再出発です。



 デジタルカメラとのお付き合いは、フィルムカメラの「それ」とは違い、
ある日突然お別れが出来たりもする、家電的なドライな関係ですよね。

携帯電話のように電波が繋がらなくなる訳ではないのですが、移り気な
私達は、より高性能で小型軽量でスタイルの「良い子」に心引かれます。

自ずと昨日までの「ご愛用」は、下取り・お下がり・オークション・転売
などのルートをへて、最後は中古ワゴンセールの「山の賑わい」へ。

フィルムカメラのように、プレミアが付く事もなく、寂しく忘れられて行き
ます。

「クラゲ雲」
FinePix S1Pro Tokina28-70mm(28mm)  f10.1 s1/431
(クリックで拡大、1200×800)

(フォト:1)今日の夕暮れ。お気に入りの屋根の上、何も遮るものが無い
天頂には、まある~い大渦雲がとぐろを巻いていました。もう台風の
影響ですかね。。。
そのミズクラゲの傘と生殖巣ような、渦の真ん中を写した一枚です。

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 2000年に発売された「S1Pro」は、普及型一眼デジタルを目指し、
フィルムカメラボディーにデジタル部を背負い込む、「二人羽織」的な
合体カメラです。

分解写真を見ると、殆ど連携メカの無い、「独立営業」な二つの機械で、
これで最先端の画像を出したとは。。。開発者は「凄腕外科医」では?

今見れば、過渡期ならではの試行錯誤の形です。

「銀腹飛行機」
FinePix S1Pro Tokina28-70mm(70mm) f9 s1/332
(クリックで拡大、1200×800)

(フォト:2)その後、頭上に次々と旅客機が。。。丁度中国行きの便の
通り道らしく、毎日その光る腹を見せに来ます。

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 もう、とうの昔に仕事では使わなくなった「S1Pro」ですが、「半アナログ」
「半デジタル」なその両性体と、古時計のような妖姿で、いつの間にか
我が家の一員になっています。まるで「家になつく」、老猫のように。。。

「産卵雲」
FinePix S1Pro Tokina28-70mm(70mm) f8 s1/256
(クリックで拡大、1200×800)

(フォト:3)そのまま西空に目をやると、お日様が沈む前なのに、雲に
隠れてしまいました。
その雲もまた、二匹のお魚が口を開けて寄り添うようなお姿。。。産卵中かな。

かなとこ雲って言うらしいですが、これはどう見ても、鮭が二匹ですよね。

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カメラの名を冠した不思議なこのブログですが、手の掛かる「愛猫」の
ような、その「生態」を時々綴りたいと思います。

「お月様、お出まし」
FinePix S1Pro Tokina28-70mm(70mm)  f8.2 s1/279
(クリックで拡大、1200×800)

(フォト:4)最後に東の空からは、「夜の顔役」が昇月。
さてだんな!円満顔で今夜はどちらにお出かけですか。。。

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撮影記:

上の4点は、日没時のほんの9分間の撮影です。
一度に色々な雲が見れたひと時でした。

写りは、昨今のデジカメのように、スッキリ綺麗な色で
はなく、何か古いカラーフィルムのような独特な濁りが
ステキです。
拡大すると粒々ノイズが銀粒子のようで、懐かしいです。

でも良い事ばかりではありません。
今回は、空ばかり撮って、失敗でした。久しぶりにフォトショで
ゴミ取り・ノイズ潰しをしました。

こんな事は、暫くやってませんでした。今のデジタルは手間
いらず。もう過去の作業です。
やっぱり手の掛かる「老猫」でしたね。






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